こんにちは。
みなさん、「香炉」ってご存知でしょうか。
なかなか馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんが、文字通り「香りを焚くときに用いる器」のことで、我が家では有田焼の香炉が季節の移り変わりを教えてくれます。
北部九州はまだ梅雨がきておらず、我が家の庭には今でもホタルが飛んでいます。
東京で生まれ育った僕。
実は佐賀県の有田町に引っ越してくるまでホタルを実際にみたことがなかったんです。
幼いころに父が買ってくれた図鑑やテレビの中の映像でみたことはあったのですが、まさか自分が住む自宅の庭に現れるなんて想像したこともありませんでした。
手の平にやさしくつつむように捕まえて、その中で柔らかくひかるホタルをみていると有田町にきてよかったなっと改めて実感します。
そんな、ホタルの季節になると、我が家の香りもすこし爽やかな初夏用の香りに変わるのです。
季節の移り変わりを香りでを楽しむことは、東京という都会では思いもしませんでした。
お茶や日本舞踊を習っていることもあり和の要素を味わえるお香が好きな妻。
季節に合わせて、アレンジしながら今年の秋はどんな香りにしようかなと今から香りを探しています。
そんな香りを引き立たせてくれる有田焼の「香炉」。
馴染みがなかった方も、ちょっと興味ができたでしょうか。
そこで今回は僕ら夫婦が愛用している香炉を作っておられる窯元さんについて、ご紹介したいと思います。
有田焼の名工「岩永錦付工房」
僕ら夫婦が愛用している香炉を作っておられる窯元さんは、有田焼の名工「岩永錦付工房」さんです。
繊細な手描きで美しい岩永錦付工房の香炉との出会い
岩永錦付工房さんの作品の魅力とは、繊細なタッチで描かれた手書きの絵の美しさです。
僕と岩永錦付工房さんの作品との出会いは、東京にいた独身時代でした。
一瞬で心を奪われたというのは、このことかというほどの感動を今でも覚えています。
忘れもしない春のことなのですが、母が知人から香炉をいただいたということで急にアロマからお香に我が家の香りがかわりました(笑)
当時、オシャレな人の部屋って、なんだかオシャレな香りがするものよね。
そう言いながら、柑橘系、フローラル系、ハーブ系などの様々な種類のアロマオイルを次々とコレクションしていた母。
インテリアは薔薇や天使といったロマンティックなインテリアで整えている母でしたが、一気に和の要素にガラリと転向。
家に帰ると、玄関がいっきに和の要素たっぷりの和小物や花器にかわり、その中央に岩永錦付工房さんの香炉が置かれていました。
それだけのインパクトが母にもあったんでしょうね。
もちろん、それは母だけでなくわたしを含む家族にとっても同じでした。
「すごい・・。どうやってこの細かな絵柄を手書きで書いているんだろう・・」
そう思いながら、高級感のある岩永錦付工房さんの香炉を父と弟とじ~っと眺めと感動したものです。
ご縁あってその岩永錦付工房さんがある佐賀県の有田町に嫁いだ僕。
少ないお小遣いの僕にはまだまだ時間はかかりますが、香炉の種類を増やし、香りとともに季節に合わせて楽しむことが僕の目標の一つとなっています。
岩永錦付工房の場所やアクセス
僕ら夫婦が愛用している香炉を作っておられる窯元「岩永錦付工房」さんの場所やアクセスをご紹介します。
窯元「岩永錦付工房」は、ご自宅兼工房で作品作りを行われています。
場所は有田町曲川小学校から徒歩1,2分の距離にありますが住宅地で目印となる建物がありません。
また、展示会や東京や大阪で有田焼の絵付けのご指導でお留守のことも多いとお聞きしました。
そのため、お電話で作品を拝見したいことをお伝えされて伺うことをお薦めします。
見事な作品の数々を実際にみて思わず手に取ってしまうものばかりです。
作家さんのお人柄や奥様の明るい雰囲気につつまれる工房さんですよ。
ご住所や電話番号はこちらです。
〒849-4165
佐賀県西松浦郡有田町黒川丙642
電話番号は0955-46-3159
岩永錦付工房の有田陶器市等の情報
有田町と言えばゴールデンウイーク中に毎年開催されている有田陶器市が有名です。
日本中からこの祭典を目指して多くの方が訪れます。
その時に多くの窯元さんや、メーカーさんが出店されるため有田焼を身近に感じられるのですが、岩永錦付工房さんは近年は有田陶器市への出店はされていないそうです。
とても残念ですね。
しかし、ホームページもありますのでぜひ素晴らしい作品の数々をのぞいてみてくださいね。
岩永純則先生は「生徒に教えるためにも勉強は欠かせない」と常に勉強熱心な作家さんなので貴方好みの素晴らしい作品との出会いが待っていますよ。
まとめ
今回は、僕ら夫婦が愛用している香炉を作っておられる窯元「岩永錦付工房」さんの情報についてまとめてみました。
「岩永錦付工房」さんは僕のとっておきのオススメの窯元さんですが、有田町には、他にも陶器市に出店されない、素晴らしい窯元さんがまだまだあります。
有田焼が誕生する場所でもある窯元さんを訪ねることができるのは陶磁器の里、有田町ならではの楽しみ方の一つです。
有田にお越しの際は、ぜひ気になられている窯元さんには連絡をされてみてください。
お忙しい時期ではない限り受け入れして下さるところが多いですよ。
最後までお付き合いしていただきありがとうございました。
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